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古今通信

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2007年 02月 06日

山本印店

結婚が決まって、いろいろな手続きをするうちに「ちゃんとしたハンコを作らなくちゃ」と思った。
今使っている印章は小学校の卒業記念としてもらったもの。20年もの間それ一本で通してきたので愛着はあるけれど、いい大人になって実印を持っていないというのは、やはり恥ずかしいモノがある。そんなわけで、急に新しい姓でちゃんとした実印をつくらなくてはという思いに至ったのである。

ふと頭に浮かんだのは、手元にあった「わたし好みのデザイン和もの100選」(裏地桂子著,ラトルズ発行)に載っていた柘植の判子.
あらためて本を開いてみると、笑っているような踊っているようなユニークな書体と紹介されており、開運はんことして御利益があるとのことで至極気になる。
あいにく連絡先が紹介されていなかったので、三宿のY印店というのを手がかりにネット検索したら、すぐに見つかった。それが、山本印店。どうやら大人気の判子屋さんらしい.

調べてみると,店主のおじいさんがその人の運勢をピタリと当て,そのうえで運を開く判子を作ってくれるということがわかった.
月曜から木曜まで、正午から次の日の予約を受け付けるのだけれど、この予約を取るのが至難の業。電話しても、なかなか繋がらない。繋がったー!と喜ぶと、もう予約受付終了後だったりするらしい。お店の方によると、たいてい10分で埋まってしまうそうである。
私は運良く二回目の電話でつながり、プラチナチケットを手にすることができたので、早速、彼と一緒に行ってみることにした。

三宿交差点近くにある小さなお店へ時間通り到着。
店の中にはいると、先客の相談の真っ最中。話の内容が丸ぎこえで、なんだか居心地が悪い。
聞いてるうちに、なんかよくある人生相談ってだけなんじゃないの?と胡散臭く思えてきた。ほんとにほんとかなーっって疑わしい気持ちがわき上がる。

しばらくして順番が回ってきたところで、おじいさんが私たちの生年月日と名前、普段使っているはんこをじろりと見た。
すると、一言。
「いい結婚だ。ひさしぶりに羨ましくなるほど、幸せな二人だ」と。

話の内容を詳しくは伝えられないのだけれど、割と当たっていたと思う。
ま,ホントに当たっているかどうかはさておき,よい相性だと言われたことが嬉しくて,なんだかすごくウキウキした気持ちになってしまった。

おじいさんの言うことが嘘か眞か、それは神のみぞ知ること。
判子ができあがるのは三ヶ月先。
それまで首を長くして待ちたいと思う。

by hina7436 | 2007-02-06 23:22


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